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あと3点上がる!一級建築士試験で使うべき法令集を徹底解説
この記事は【2020年版】の法令集について解説した記事になっております!
【2021年版】の解説記事はこちら↓からご覧くださいm(_ _)m
法令集をご購入の際は、年度を間違わないように十分ご注意ください
こんにちは!
一級建築士の田口あかね(@akane_arc)です。
「あなたにとってのベストな学習環境で最短ゴールを目指す!合格力UPプログラム」を主催しています。
建築士試験の受験生にとって、法令集というのはとても大切な存在ですよね。
どの法令集を選ぶかでパフォーマンスが大きく変わると言っても過言ではないと思います。
試験中の唯一の味方だからにゃ
この記事では有名どころの法令集を徹底比較した結果、受験生の皆さんに絶対おすすめできる!と思ったものをご紹介します。
建築士試験に特化したこの法令集を使うことで、あと1~2点、人によってはあと3点は得点できるようになるはず!
本番で得点につながる法令集とその根拠を見ていきます!
なお、法令集以外のおすすめ教材はこちらでご紹介しています!
今回比較する法令集たち
購入したのはこちらの4種類!すべて2020年版(令和2年版)です。
左から順番に次の通り。
- 総合資格学院:緑本
- TAC建築士講座:TAC本
- 日建学院:オレンジ本
- 井上書院:黄色本
それぞれの特徴を比較してみましょう!
…とその前に。
おすすめランキング
先に私が「受験生は絶対これ使った方が良い!」と思った法令集を紹介します。
一級建築士の学科試験に持ち込む法令集
この視点で考えた時におすすめできるということです。
つまり試験で1番点が取れる法令集ってことですね
ランキング形式で紹介するにゃ
第1位はこちら!TAC建築士講座が出版している建築士試験に特化した法令集です。
もしもう1度受験するとしたら相棒にはこれを選びます!
まだまだ受験生への認知度・採用度は低いですが、短時間で的確に条文を引くための細かい工夫が満載♪
いやむしろ、なるべく法令集を引かなくても済むような工夫が施されているんです。
建築士の法規試験をよく研究して作ってあると思うので、試験で1点でも多く取りたい人にはぜひともオススメ!!
扱いやすさ | セパレート形式なので分割しても使えて軽い |
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読みやすさ | B5サイズで収録情報の多さと一覧性の高さを両立! |
点数に直結する工夫 | 法令集を引く回数をなるべく少なくする工夫が満載★ |
おすすめポイント | ・試験でよく問われる関連知識を「関連条文」として掲載している ・関連条文を見ただけでアタリが付きやすいようになっている |
大手資格学校の総合資格学院が毎年出版している法令集。
試験会場では大多数の受験生がこちらを使用しているだけあって、確かに使いやすいです。
ですが、法令集をより早く引く工夫がなされているかという点では、私としてはTACの法令集に軍配が上がりました。
扱いやすさ | 大きいサイズだがその分薄いので持ちやすい |
---|---|
読みやすさ | B5版で収録情報の多さと一覧性の高さを両立! クリーム色の用紙で目にも優しい |
点数に直結する工夫 | 関連条文が多く記載されている |
おすすめポイント | ・多くの受験生に支持されている法令集で信頼度が高い |
緑本にはB5とA5の2種類のサイズが存在します。
今回紹介しているのはB5サイズ(大きい方)で、こちらの方がオススメです。
間違えやすいので特にネット購入する際はしっかりと確認してください!
※A5サイズ(小さい方)には表紙の黄色い帯に【S】という記載アリ。
井上書院の黄色本は個人的にダークホース的存在で、隠れ試験向け法令集だと思います!
確認検査機関などでよく見かけるのでもともと実務で使っている人が多いよう。
受験生に限っては使っている人が圧倒的に少ないのですが、実は総合資格の法令集と並ぶくらいに点数を取るための工夫がたくさんあるんです!
(TACの法令集にはやはり少し劣りますが…)
ただ惜しいのが、A5判でコンパクトなのは良いんですが、紙面サイズが限られているためTACや総合資格の法令集のように2段組みレイアウトになっていないんです。
その点でちょっと読みづらさを感じてしまったので、総合資格とは僅差ながらも3位に。
でもまぁこれは慣れの問題もあるので、もともと日建学院のオレンジ本を使っていた人なんかにはかなりオススメです!
扱いやすさ | コンパクトだが分厚い |
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読みやすさ | 2段組みではないのでやや読み辛い(慣れれば大丈夫) クリーム色の用紙で目には優しい |
点数に直結する工夫 | 試験でよく問われる条文が探しやすい |
おすすめポイント | ・試験でも実務でも使える(実務で使っていてもサマになる) |
総合資格と双璧をなす大手資格学校、日建学院が毎年出版している法令集です。
私自身が合格したときはこちらを使っていました(学生の時に使っていた流れで)。
ですが今回改めて見てみると、他の3冊に比べて記載されている関連条文が少ない!
条文のあとに載っている関連条文が少ないと、やはりどうしても法令集を引くのに時間がかかってしまうので、残念ながら4位に…。
試験向けというより、実務向けという印象の法令集です。
扱いやすさ | コンパクトなA5版で厚みもそこまで気にならない |
---|---|
読みやすさ | 2段組みではないのでやや読み辛い(慣れれば大丈夫) |
点数に直結する工夫 | 関連条文が少なく、必要最低限 |
おすすめポイント | ・実務者向け ・コンパクトなので持ち運びが多い人には良い |
オレンジ本は横書きと縦書きがあります。
試験用には横書きが断然オススメ!(理由は後述します)
どちらも同じサイズなので間違えないようにしましょう。
横書きは表紙の文字も横書き、縦書きは表紙も縦です。
ということで、ランキングはこんな感じになりました!
法令集は試験中の唯一の味方にもなってくれる大事な存在ですので、できれば大きめの書店に行って実物を見てから選んでくださいね。
では次から、それぞれの詳しい比較に入っていきたいと思います。
ランキングの根拠にもなっていますので要チェック!
本の大きさ比較
4冊を並べてみるとこんな感じ。
黄色本が突出して分厚いっ!
私はやや小柄な20代女ですが、片手で持つと手がプルプルします。笑
指が長い方や男性は特に問題ないと思われます。
試験中は、手で持って引く場合と机に置いたまま引く場合があります。
どういうスタイルかは人によって違いますが、扱いやすいに越したことはないですね。
ただ、黄色本も「片手じゃ絶対無理」っていうレベルではないので、机に置いて使う分には問題ありません^^
法令集を選ぶ際は持ち運びに関しても要チェック!
せっかく貼ったインデックスが破損しないように持ち運びの際は法令集をケースに入れておくのがオススメなんですが、そうすると一回り程大きくなります。
心理的に持ち運びしやすいかという点と、物理的に手持ちのカバンに入るのかという点をしっかり確認しておいてくださいね。
用紙比較
紙の色味は、意外なことに4冊とも違っていました!
大きく分けると、緑本と黄色本がクリーム色で、他2冊が白。
引きで見るとこんな感じ。
好みが分かれそうですが、目に優しいのはクリーム色の気がしますね。
画像では分かりにくいですが、緑本(右上)はかなり黄みが強め。
青本(左上)はパキッとしたホワイトなので、文字の黒とのコントラストが強くてやや目が疲れそうな気もします。
青本をもう少しアイボリーに寄せたような白がオレンジ本(右下)で、こちらも読みやすそうです。
ページの構成比較
法令集自体の大きさ、用紙の比較ときたところで、次はページ構成の話です。
構成によって読みやすさがまったく違ってくるので、なるべくスラスラ読める法令集はどれなのかを見てみましょう。
オレンジ本をはじめ法令集には縦書きのものがいくつか出版されていますが、試験用に購入するならば横書きをおすすめします!
ご存知の通り一級建築士試験の問題用紙は横書きです。
そこに縦書きの法令集を持ち込んでしまうと…問題を解くときに目線を横にも縦にも動かさなければいけません。
ちょっとしたことですが、30問×4肢=120問ともなるとこれが大きなタイムロスに。
法令集を横書きにすることで視線が流れる方向を同じにし、文章を読むスピードがアップするようにしましょう!
次にページの段組みについて。これによって印象が大きく変わってきます。
(画像)
青本と緑本は、縦に2段でほどよくまとまってる印象です。
(画像)
一方、黄色本とオレンジ本は1ページでひとかたまり。
1行が長いと条文を読む際にページの左端から右端まで目線を動かす必要があり、読む側は心理的なストレスを感じやすいそう。
さらに行頭に戻るのも難しくなり、読み間違えが増えやすいと言われています。
漢字やかっこ書きが多くて難解な法令集だとなおさら間違えやすいので、基本的には1行が短い2段組(青本と緑本)の方が読みやすいと思います。
点数の取りやすさ比較
ここが最も気になるところですよね!
今回取り上げた4つの法令集はどれも、各条文の後にそれに関連する条文の番号とページ数が記載されています。
これが試験中の命綱にもなる非常に重要な箇所なわけですが、そのメモの内容に各社で大きな違いがありました。
関連条文の示し方
それぞれの法令集で関連条文はどのように記載されているか、建築基準法第6条の3「構造計算適合性判定」のページを例に見ていきます。
青本に記載されている菱形マークは本文中で引用されている条文を表しています。
これがあると、そこを引かなくても何の話をしているのかがだいたい分かるのでとっても便利なんです!
さらにポイントは、政令という文字の左上に※1や※2というような形で記載されている番号。
そしてTAC本には当該条文に関連する条文を記した関連マークというものがあります。
本文中に出てきたわけではないけれど、関連知識として試験に問われそうなところがここに書いてあるわけです。
マーク自体も青色で分かりやすいです。
先程の青本で◆になっていたところが、緑本では薄いグレーの●になっていることが分かります。
緑本でも条文の内容が簡単に記載してありますね。
分かりやすくてGOODです!
これはその通りで、総合資格の緑本はTACの青本に比べて若干関連条文が少ない気がします(あくまで個人的な感覚ですが…)。
TACが至れり尽くせりで多すぎるというのもあるんですけどね!笑
黄色本では◆マークの後に、本文で出てきた政令が書いてあります。
ちなみに関連条文の前に付く記号は◆(菱形)ではなくて●(丸)マークになります。
マークが変わるので区別しやすいです。
オレンジ本では記号は使われていませんが、関連条文自体が赤書きしてあるので本文との区別が付きやすくて良いですね。
そしてこの条文(基準法第6条の3)に限っては、かなりたくさんの関連条文の記載があります(実は前のページにも少し載ってます)。
ほとんどが政令の補足ですが試験にはあまり関係ない部分も多いので、実務者向けかもしれません。
試験にプラスになる情報の量と質
試験中は…
という風に、思い出せそうで思い出せない、何かあったと思うけどどこに書いてあるか分からない、という場面がしばしば出てきます。
果たしてそんな時に法令集は力を貸してくれるのか!?
建築基準法第78条「建築審査会」のところを例に見ていきましょう!
建築審査会と言えば「○○をするのに審査会の同意が必要か?」がよく問われるところです。
先程、TACの青本には関連条文がたくさん載っていると説明しましたね。
中でも特に、条文中では直接引用されていないけれど試験で良く問われる関連条文がカバーされているんです!
上の画像の青枠を見ていただくと分かるように、ここには建築審査会の同意が必要な条文が、関連マークでズラズラっと記載してあります。
ポイントは【壁面線の指定】や【高度利用地区】といった具合に条文の概要まで書いてくれていること!
ここを見るだけで、その事柄(設問に出てきている事柄)に審査会の同意が必要かどうかが分かるようになっているんです。
つまり、その事柄に関するページを引いて確認する手間が省けるということなので、これで問題を解くスピードが格段にUP~!
これが、私がTACの法令集をおすすめする1番の理由です!
審査会同意の他にもこういった箇所がいくつもあります^^
TACの青本と同じように、試験で問われやすい条文が羅列してありますね。
ここで挙げられている条文はすべて青本と一緒です。
でも問題は、条文の概要が書かれていないこと。
とりあえず関連するところは書いておいたから後は頑張れ!って感じがありますね。笑
本来は関連条文が書いてあるだけでも助かるのですが、TACの法令集が親切すぎるのでちょっと残念に思えてしまいます。
TACの法令集と同じように条文の概要も一緒に書いてあります。
審査会の同意がいるかどうかは、基本的にこのページを見るだけで良いのでとっても助かりますね^^
ただ細かい話をすると…
関連条文とページ番号の間隔が大きすぎて、一瞬何ページか分からなくなるかも?(上図の黄色の網掛け部分のことです)
試験中は焦っているので、ページ番号を読み間違えて時間をロスすることがないとも言い切れません^^;
最後はこちら、日建学院のオレンジ本ですが、なんと!何も書いてありません。
この場合は仕方がないので調べたい事柄(設問の事柄)に関係しそうなページを引くしかありません。
ただ、その近くに「~は審査会の同意を得なければならない」という一文があるとも限らず、ちょっと遠くの条文に書いてあった…という可能性も。
そう考えると、点数の取りやすさは他の3冊、特にTACと井上書院の法令集には劣ってしまうと思います。
以上の結果…
関連条文(特に引用以外で試験に関係ありそうな条文)の多さと表記の分かりやすさについてまとめると、このようになりました!
TAC(青本)>> 井上書院(黄色本) ≒ 総合資格(緑本) >> 日建(オレンジ本)
まとめ
扱いやすさ(大きさや重さ)、読みやすさ(紙色やレイアウト)、そして試験で点数を取りやすい工夫の3点について調べた結果…
冒頭でもお伝えしたようにTAC法令集(青本)が1番おすすめ!という結論に至りました^^
繰り返しますが個人差があるので、今回の記事を参考にしつつマイベスト法令集を選んでくださいね♪
その他の法令集はこちらから。
法令集以外のおすすめ教材はこちらから!
2カ月半で私を合格へと導いてくれた頼りになる教材たちです^^
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