お知らせ
家にいながら『新建築』が全文検索できるサービス、控えめに言って神
昨日Twitterにも投稿したのですが、建築雑誌で有名な株式会社新建築さんが物凄いサービスを開始されています。
【新建築データ】
新建築データを特別無償公開します|新建築社 @shinkenchikusha #note https://t.co/p32EA6bL96— shinkenchikusha (@shinkenchikusha) April 14, 2020
新建築データ…?
と思って調べてみたところ!
これは説明せずにはいられませんでした…っ!!
ということで今日はこの「新建築データ」というサービスのどこがそんなにすごいのかをお伝えしていきます。
この記事は在宅応援企画の第3弾にしておりますが、その理由は本文中で明らかにしたいと思います。
また、一級建築士試験の受験生にもおすすめできるポイントがあるので、ぜひ最後まで読んでみてください!
新建築のデジタルアーカイブ「新建築データ」
(新建築データ公式HPより)
雑誌『新建築』については皆さんご存知だと思いますので説明は省きますね。
以前から新建築をデジタルアーカイブ化するという夢のような事業が進んでいたそうで(知らなかった!)、それが形になった「新建築データ」というサービスが今年6月にリリースされるそう!
新建築データ公式サイト⇒★
二万件以上の建築プロジェクトのデータベース化
具体的にどんなサービスかを説明すると…
2020年中には、1925年8月の新建築創刊号から現在までのすべての記事の検索と閲覧ができるようになるそうです!
その数なんと20,000件以上!!
それらがすべて家や会社にいながら調べられるなんて…。(感無量)
「全文検索」への期待が高まり過ぎて辛い
このサービス、なんと全文検索ができるそうです。
今サラッと言いましたが、皆さんこれはものすごいことですよ…。
全文…つまり、建築名称や設計者などの基本データはもちろんのこと、調べ作業の時に重宝するあの設計解説も一字一句すべて検索することができるんです!
全文検索できることを知った時のちゃこの興奮度合をご覧ください…笑
『新建築』掲載の建築事例を全文検索できるWEBサービスが限定無償公開中!
「 全 文 検 索 」
この言葉の持つ破壊力が伝わりますでしょうか…
なんと設計解説文も検索対象だそう。
信じられない。控えめに言って神サービス。企画・開発に携わってくださった方々に心より感謝申し上げます。 https://t.co/40u5ShpzX8
— ちゃこ@建築女子の収入を増やしたい (@kenchiku_girl) April 19, 2020
調べたい建築がハッキリしている時はネットで簡単に調べることができますよね。
でも困るのは、たとえば自分の設計のヒントになりそうなものを探していて、曖昧なイメージしかない時。
この場合は会社の資料室か大きめの図書館に赴いて、ひたすら建築系雑誌をめくる・めくる・めくる…。(いわゆるブラウジング)
それでやっとイメージに近い建築を探し出していました。
で す が !
今回の新建築さんのサービスによって、その作業がかなり楽に、しかも家にいながらできるようになったのです。
こんな感じで、形容詞で建築を調べるなんてこともできるなんて!!!!
【新建築データ】(昨日のtips再掲)
tips:形容詞で建築を調べる。たとえば「やさしい空間」、「曖昧な境界」など、一般の検索サービスではヒットしにくいワードでも、新建築データでは設計者のかたの解説文などを通して調べることができます— shinkenchikusha (@shinkenchikusha) April 14, 2020
いやこんな便利なことある???
全文検索を使うと他にもたくさんのことができるそうです!
本家の新建築さんがまとめておられますので、ぜひそちらもご覧ください^^
期間限定で無償公開中のサービス内容
「新建築データ」の正式なサービス開始は今年(2020年)6月から。
ですがなんと4月14日から5月14日までの1カ月間なら、無償公開されているベータ版(お試し版)を使うことができるのです~!
コロナの影響で資料にアクセスできない人を助けるために!
本来は今年6月に公開予定だった「新建築データ」のサービス。
ですが今、コロナの影響によるリモートワークやオンライン授業によって大勢の人が資料にアクセスできない状態になってしまっています。
これを受けて、最近出来たばかりのベータ版(お試し版)を期間限定で無料公開することにされたそうです!
利益よりも社会貢献を大切にしておられる素晴らしい企業さんだと思いました。
株式会社新建築データは昨今の情勢を踏まえ、「新建築データ」スタンダードプランを、当面5月14日まですべてのかたへ無償で公開いたします。
新型コロナウイルスによる未曾有の事態はこれまでの常識を覆し、私たちは働き方や教育、生活のあり方を見つめ直さざるをえない状況に直面しています。リモートワークによって建築資料へアクセスできない実務者や、大学が閉鎖されて図書館などにも入れない学生が現実に相当数いらっしゃいます。「新建築データ」は、このような状況の中で開始するサービスとして、リモートワークやオンライン授業などを支援する一助となるよう、これまで一部ベータ版ユーザーに限定していたサービスを、いち早く公開し、すべてのユーザーのかたへ無償でスタンダートプランがご利用いただけるようにいたします。
この危機的状況の中、懸命に頑張っておられる皆様のお役にたてることを心より望んでいます。引用:新建築 公式HP
このように、おうちで頑張る人を応援してくださっているんですね。
今回の記事を「在宅応援」第3弾とさせていただいたのも、そういった理由からです。
ぜひこれは皆さんにも知っていただきたい取り組みだと思いました!
ベータ版で体験できることは2つ
現在誰でも無償で体験できるようになっているベータ版の「フリープラン」では、以下のことが可能です!
- プロジェクトの検索
- プロジェクト概要の閲覧
①プロジェクトの検索
検索にはフリーワード検索とカテゴリ検索とがあるようです。
フリーワード検索
フリーワード検索は文字通り、好きな言葉を入力して調べることができます。
例えば「ふわふわ」と検索するとこうなります!
こんな曖昧な言葉でもしっかり検索してくれるんですね!
カテゴリ検索
あらかじめカテゴライズされたキーワードから調べるカテゴリ検索もありますよ~!
調べられるのは…
- 建築家
- 施工者
- 構造形式
- 建築用途
- 都道府県
今のところ、この5種類です!
これらを組み合わせることで、どんどん絞り込んで検索していくことが可能です。
例えば「安藤忠雄建築研究所」×「木造」とか、「竹中工務店」×「事務所」×「東京」などですね^^
↑の画像みたいに、1つのカテゴリから複数の選択肢を候補にすることもできちゃいます。
②プロジェクト概要の閲覧
無料版でできることの2つ目は、概要の閲覧です。
先程のような方法で検索した結果に出てきた建築をクリックすると、このような画面になります。
↑の画像の四角で囲っている部分が概要です。
この部分は無料でも見ることができるんですね^^
建築の写真や詳しい記事は、有料のスタンダードプランに入らないと閲覧できません。
ただしスタンダードプランは2020年6月スタート予定なので、現在はいずれにしても見ることができないようです。(ベータ版公開期間ですからね!)
時期を前倒しして無償公開していただいていること自体がありがたすぎるので、新建築さんのご厚意をしっかり受け止めて、6月まではフリープランを工夫して使いましょう^^
フリープランでもできることはたくさんあります♡
サービス利用の登録方法
新建築データを利用するには、会員登録が必要です。
といっても間違いようのないくらいに簡単な手順で登録できますから、ご安心ください。
もちろん、住所を番地まで細かく聞かれたり何故かクレジットカード情報を入力させられたり、なんてことはありません!笑
登録はこちらの公式サイトから⇒★
一応、登録手順が分かるように画像だけ貼っておきますね。
⇓
⇓
⇓
(入力したアドレス宛に確認コードが届くのでそれをフォームに入力)
⇓
⇓
はい!完了です^^(途中のメールのやり取りはちょっと端折ってますが…)
一級建築士の試験勉強にも活用できる!
このサービス、仕事で使えるのはもちろんのこと、一級建築士試験の試験勉強でも活用できると思いました。
計画の設計事例対策
これです。学科試験「計画」の設計事例対策!
例えば問題を見て「これどんなやつだっけな~?」と思った建築があったら、フリーワード検索してみると良いです。
使用できるサービスが限られている無償期間でも、建築名・設計者・所在地・概要・写真1枚は見ることができますからね!
正式リリース後は設計者による解説文などの詳細まで閲覧できるようになりますから、私が受験生だったら6月と7月の2カ月間だけでも有料登録しちゃいそうです^^
Twitterでは関連まとめも!
このサービスの公開を受けて、Twitterではハッシュタグを用いた「まとめ」情報も投稿されています^^
例えば #新建築これ読め というハッシュタグだとこんな感じです。
「新建築データ」無償公開されたけど何見ていいかわからんという学生さん向けにとりあえず見ておくと良いのかもしれないプロジェクトをまとめてみました
拡散してくれ!!!!!#新建築これ読め建築学生がチェックしときたい「新建築データ」掲載プロジェクト|https://t.co/CCFAV8DLrr
— FUKUKOZY/Fukuda Koji (@hukukozy) April 18, 2020
まとめ
今回は、建築設計に携わる人や建築士の受験生、そして学生さんにとって大変便利な、新建築のデジタルアーカイブ「新建築データ」をご紹介しました。
なお、熱く語ってしまいましたが、いつものように本サービスと私は一切関係ありません…笑。
Twitterで初めて知ってから興奮し、その勢いで記事にしましたよ!
ステイホームを頑張っておられる人も、私たちの生活を支えるために外に出て働いてくださっている方も、皆さんぜひこの素晴らしいサービスを使ってみられてください。
本当にたくさんの事例が検索できますから、いろいろと触っているだけでもとても面白いですよ^^
建築士試験の設計事例の勉強や、その反対の息抜きタイムにもピッタリです♪
そして最後にこれだけは言わせてください。
こんな神サービスの企画立案・開発に携わってくださっているすべての皆様…
本当にありがとうございます!!
そして今回コロナで困っている人を助けるために公開してくださったことに、この場を借りて心から感謝申し上げます。
6月の正式リリースが楽しみです♡
コメント