お知らせ
【独立開業した建築士向け】自分でできる!はじめての確定申告完全ガイド
とうとうやってきました、この時期が。
2月17日〜3月16日はそう、確 定 申 告 !!
※新型コロナウイルスの影響により、2020年の確定申告期限が4月16日(木)まで延長されました。国税庁からのお知らせ⇒★
独立して初めて迎える確定申告は分からないことだらけ。
初年度は特に目の前の仕事をこなすのに精一杯で、日々の帳簿付けなんてやってる余裕はない!
この時期になって「あれ?今年って確定申告しなきゃいけない!?」と焦っている方も多いのではないでしょうか。
今年初めて事業収入の確定申告に挑戦したちゃこが、実体験をもとに確定申告の方法をレクチャーします!
名付けて…
【独立開業した建築士向け】自分でできる!はじめての確定申告完全ガイド
確定申告とは
まずは確定申告とは何ぞやというところから書こうと思ったのですが、そうすると長くなってしまうので割愛します(笑)。
簡単に言うと、事業の1年間分の収支を計算して税務署に申告し、その額に見合った税金を納めること。
私たち独立してる建築士が抑えておく基本的なことは3つ!
- 会社に勤めずに自分で仕事をしている建築士はほぼ全員確定申告が必要。
- 建築士事務所登録をしているかは関係ない。
- 開業届を出しているかは関係ない。
個人事業主の建築士はほぼ全員必要
会社を辞めたらそれを自分でやる必要があるんだにゃ。
会社を退職して自分1人で仕事をし始めたら、ほぼ必ず確定申告が必要になります。
フリーランス、個人事業主、自営業、など呼び名はいろいろありますが、会社に所属せずに自分で仕事を取ってきて稼いでいる人ってことですね。
私も建築士として起業(独立)して色々な仕事をしているので、もちろん確定申告が必要です。
確定申告をしなくても良いケースがある?
先程「ほぼ必ず確定申告が必要」と言いましたが、実は一部だけ例外も!
コンスタントに仕事が取れて収入が発生している人にはあんまり関係ないんですが、一応触れておきますね。
課税所得というのは、税金を計算する時のもとになる所得(稼ぎ)のことで、次のように算出します。
課税所得が多ければ多いほどたくさん稼いでいるということなので、それに併せて税金もたくさん取られるようになっているのが現在の社会制度。
ですがそもそも課税所得がなければ税金が発生しないので、税金を決めるために行う確定申告も不要と言うことになります。
超ザックリ言うと、所得が38万円以下であれば確定申告はしなくても良いと考えてください。
(38万円の理由はここでは割愛しますが、機会があれば詳しく書きます!)
建築士ができる節税について詳しくはこちらへ→★(準備中)
実際は申告している人が多い
課税所得が0円だった場合は確定申告は不要と言いましたが、実際には申告している人が多いです。
理由は、確定申告をした方がお得になるケースがあるから!
・結局住民税の申告が必要になるのでまとめてやった方が良い。
・使いたい所得控除がある(生命保険・医療費・小規模企業共済など)。
建築士が勘違いしがちなポイントをチェック
独立した建築士はだいたいの人が確定申告が必要だと分かったところで、勘違いしやすいポイントを念のためチェックしておきたいと思います!
建築士事務所登録をしているかは関係ない
建築士事務所として登録をしていなくても確定申告は必要です!
事務所登録というのは建築士法で定められているもので、あくまでも建築士法の中の話。
確定申告は1円でも課税所得がある人の義務ですから、事務所登録をしているかどうかは関係ありません。
会社は辞めたけど事務所登録はせずに図面描く手伝いしかしてないから、確定申告はしなくて良いよね!というわけではないので要注意です。
建築士法では「他人の求めに応じ報酬を得て、設計等を行うことを業として行おうとする建築士」は事務所登録が必要ということになっています。
図面描きの手伝いであっても本来ならば事務所登録をしておくのが望ましいです。
開業届を出しているかは関係ない
開業届を出し忘れていても、所得控除の額(基本は38万円)を超えて課税所得がある場合は確定申告が必要です。
ただし開業届を出していないと青色申告特別控除は受けられません(自動的に白色申告になる)。
青色申告特別控除…最大65万円の控除によって総所得金額を抑え、納める税金を減らすことができる。つまりかなり節税できる制度だが、開業届を出していない人はこれが受けられない。
まとめ
ということで、あなたが現在 会社を辞めても何とか建築で食べていけている状況だとしたら、ほぼ間違いなく確定申告が必要です。
でも確定申告ってなんか難しくてめんどくさそうなので
と自己暗示をかけたくなりますよね。笑
ですが放っておくと後々大変なことになってしまうんです。
(追徴課税といって延滞料みたいなのも払わされる羽目になる…)
次の記事で、忙しい建築女子でもできるこれ以上ないくらい簡単な確定申告の方法を取り上げますので、そちらを読んでちゃちゃっと終わらせちゃいましょう!
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