お知らせ
一級建築士試験で「いかに勉強しないで合格するか」という視点を持つことの重要性
受験生の皆さん、勉強の進み具合はどうですか?
3月に入って急にアクセスが伸びたので、本腰入れて頑張ろうと思った人が多いのかもしれません。
あなたは試験勉強をする時に「この際だからどの科目もすべてしっかり理解しよう!」という気持ちで勉強計画を立てていませんか。
素晴らしい心意気です。
では、私が受験生だった頃の勉強方針を発表します。
それは…
「いかに勉強しないで合格するか!!!」
この記事では、子育てしながら忙しく働くワーキングマザーだった私が考えた「いかに勉強しないようにするか」という視点の重要性について解説します。
一級建築士の取得を目指す理由
「いかに勉強しないですむか」と考えながら勉強するなんて、一般的な勉強法の真逆を行く発想ですよね。
どうしてそんな考えに至ったのかというと、一級建築士を取得しようと思った理由が深く関係しています。
この前提がなければ私が言っていることの意味が伝わらないどころか、「合格するにはなるべく勉強しないこと!」という間違った解釈をしてしまう危険性も…。
ということでまずは、私が受験しようと思ったわけを嘘偽りなくお伝えしますね。
知識を深めたかったわけではない
私が一級建築士を取りたいと思ったのは、正直言うと「建築の知識を深めたいから」ではありません。
建築の知識やスキルを得たいなら、テキストベースの試験勉強じゃなくて現場で体感して培った方が早いというスタンスがあるからです。
(現場というのは実際の仕事現場の最前線という意味で、工事現場に行くことだけを指しているわけではありませんよ。)
国家資格による信頼性が欲しかった
私が一級建築士を受験した理由。
それは国家資格を取ることで信頼性を高めたかったから。
これにつきます!!
一級建築士は比較的難易度の高い国家資格と言われているのはご存知ですよね?
あなたのまわりには多分たくさんの一級建築士がいるのであんまりそう感じないと思いますが、実は一般的には「すごい資格!」なんですよ。
私の今の働き方のようにどっぷり業界につかっていない人たちを相手にする場合、一級建築士の資格を持っていることで信頼度が高まって結果的に受注率アップにつながります!
もっと楽に合格してもいいと思う
私の場合は知識を増やすために受験するわけではなかったので、楽できるところはとことん楽しました。
そんな私からすると、みんな真面目すぎるのでは…!?
SNSには意識の高い受験生がたくさんいる
大抵の人は一級建築士試験の全教科全範囲をカバーするために勉強しているのではないでしょうか?
資格学校のスケジュールなんかも、もちろんすべてを網羅するように計画されていますね。
確かに相当な知識が付くと思いますよ。それはほんとにすごい。
独学で頑張る受験生はSNSで情報をチェックしている人も多いでしょう。
Twitterなどを見ていると、意識や志を高く持って試験勉強に励んでいる方が大勢いますね。
だからそんな人たちを見ていると「せっかく勉強するんだから自分もより幅広い知識を付けられるようにしないと!」と思えてきませんか。
わざわざハードルを高くする必要はない
でもあなたが受験する目的が「合格するため」なのだとしたら、わざわざ自分から難易度を上げて苦しむ必要はないんですよいうことをお伝えしたいです。
意識の高い人たちに倣ってたくさんの情報を取りに行き、いくつも参考書を買って、少しの範囲しか勉強できていない自分に落ち込んで…。
この繰り返し。
それってひどく疲れませんか?
そういうのってナンセンスだと思ったので、私はSNSでの交流はほとんどやりませんでした。
誰とも交流せず、他の人の勉強記録を見ることもしていませんでした。
合格するためには、自分が立てた勉強方針を信じて、それを愚直に実行するだけで良いんです。
SNSは、情報交換や切磋琢磨、さらに自分のやる気を高めるためにとても有用なツールであることは間違いありません。
けれども自分以外の人の勉強時間や勉強内容ばかりが気になってきたら超危険ですから気を付けて!
- あれも勉強しとかないと
- あの参考書も買わないと
- あの模試を受けないと
こんな風に誰かを見て焦って「勉強しなければいけないもの」を増やしてしまうのであれば、SNSとはしばらく距離を置くことをおすすめします。
「いかに勉強しないで済むか」という意味
「ラクに合格」とか「なるべく勉強しないで済むように」とかって言うと、勉強しなくても合格するんだ~と思う人が稀にいます。
当たり前ですが、そんなわけありません。
全力で手を抜く
合格するために何が必要なのか、それを全力で考えたからこそ、不要だと判断したものについては手を抜けるんです。
ラクしたいなら、最初に全力で考える。
なるべく勉強しないで済む=少ない量で効率良く学ぶ方法を真剣に考える。
そうして出てきたことだけを集中的に勉強するからこそ、必要最低限で合格できるんです。
私の言っている「いかに勉強しないで合格するか」というのは、何も考えないで勉強もしないで合格する、という意味ではもちろんありませんよ!
勉強範囲を拡げるのではなく狭める
上の図を見てください。
一般的な学習法や大勢の人がやっている勉強法は左。
良さげな参考書や勉強会参加、模試に追加講義、などどんどん学ぶべき範囲・やるべきことが広がっていきます。
一方で私が実践していたのは右の方法。
いろいろなものをシャットアウトしていって、最終的には勉強範囲を基本部分=コアだけに絞りました。
上図の左と右、どちらが「いかに勉強しないで済むか」という視点に基づいているか、もうお分かりですよね。
Less is More
ここで、恐れ多いながらも我らが巨匠のこの言葉をお借りします。
Less is More.
― より少ないことは、より豊かなこと。
このブログを読んでいる人で知らない人はまずいないと思いますが、ミース・ファン・デル・ローエの言葉ですね。
ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ
Ludwig Mies van der Rohe (1886年ー1969年)
20世紀のモダニズム建築を代表するドイツ出身の建築家。
ル・コルビュジェ、フランク・ロイド・ライトと共に、近代建築の三大巨匠と呼ばれる。
代表作:バルセロナ・パビリオン,シーグラム・ビルディング,ファンズワース邸 など
Less is More.を私なりに意訳すると…
できるだけ少ないものに集中すれば、それを最大限生かすことができる。
一級建築士の試験勉強においても同じだと、私は思っています。
まとめ
今回お伝えしてきた「いかに勉強しないで合格するか」という視点を持つこと。
これは言い換えれば「いかに勉強範囲を絞ってそれに集中し、それ以外のことを切り捨てられるか」ということです。
私のようなワーキングマザーに限らず、大抵の人は日々忙しく暮らしているでしょう。
時間は有限です。
自分にとって不要なことは勉強しない!と割り切ることが大切になってくるのではないでしょうか。
そのためにもまずは、たくさんのことを勉強した方が合格する、たくさん勉強している人が偉い、という認識を疑ってみることから始めてみてくださいね。
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