お知らせ
子育てしながら一級建築士を目指す!産休・育休中の試験勉強攻略法!
こんにちは!
一級建築士の田口あかね(@akane_arc)です。
「あなたにとってのベストな学習環境で最短ゴールを目指す!合格力UPプログラム」を主催しています。
「出産後や育児をしながらの勉強について教えてください!」
というご質問をいただきました^^
今回は私自身の出産・育児経験も織り交ぜながら、妊娠中~産休・育休中の試験勉強攻略法を解説したいと思います!
お悩み:産休・育休中に一級建築士建築士に挑戦したいのですが…
まずはじめに、読者のKさんからいただいた質問をご紹介します^^
こんにちは!最近ちゃこさんのブログを知り拝見させてもらっています。
いつも勉強になる記事をありがとうございます。
私は現在妊娠中で、3月に出産予定です。年末か年明けから産休育休を取る予定なので、この機会に一級建築士に挑戦しようと思っています。
今の時期はなんとか勉強できると思うのですが、出産後の子供がいる生活や体調のイメージが具体的に掴めず試験まで勉強が続けられるか不安でいます。。勉強も得意ではなく一級建築士試験も一度挫折しております(^.^;
出産後や育児をしながらの勉強について、ちゃこさんのご経験やアドバイスをよろしければブログにしていただきたいです!よろしくお願い致します。
ご質問ありがとうございますにゃ!
妊娠なさっているとのこと、おめでとうございます♡
お腹も随分大きくなってこられた頃でしょうか。
どうぞお身体を大切にされてくださいませ。
赤ちゃんに会えるのが本当に待ち遠しいですね♡
産休・育休の基礎知識
さて、ご相談いただいた産休育休中の勉強について、私なりの考えを書いていこうと思います!
とその前に…
「産休=産前・産後休業」と「育休=育児休業」とは何ぞや?というのを最初に整理しておきますね^^
出産予定日の6週間前(双子以上の場合は14週間前)から取得できるもの。
出産予定日より遅れて出産した場合は、予定日~出産日までは産前休業に含まれる。
出産の翌日から8週間は原則として就業できないので、この期間を産後休業とする。
※産後6週間を経過後に本人が請求し、医師が認めた場合は就業することも可能。
1歳に満たない子を養育する労働者は、男女を問わず、希望する期間子どもを養育するために休業することができる。
産前休業は会社に申請して取得するもので、その期間は人それぞれです。
出産ギリギリまで出社して働く女性もおられますし、悪阻や切迫早産等での傷病休業からそのまま産前休業に移行するケースもあります。
会社とよく話し合って決めてくださいね
一方で、産後休業は最低6週間(1カ月半)は取る必要があります。
母体の回復に必要な期間ということで、労働基準法で定められています!
これは会社への申請の有無に関わらず、必ずだにゃ!
会社側が産後6週間以内に仕事をさせようとしてきた場合はキッパリ断りましょう
(相当なブラックの可能性ありなので要注意です…)
産後休業が明けると続けて育児休業に入る人が多いと思いますが、期間はこれまた人それぞれ。
家庭の状況や会社の都合にもよりますね。
私は3人出産して、育休期間はそれぞれ6カ月~8カ月でした
日本では10カ月~18カ月くらい取る人が多いみたいだにゃ
産休・育休の制度が分かったところで、次からそれぞれの期間ごとの方針の説明に入ります!
産休前~産前休業中は法規を重点的に!
産前休業を取ってから出産までは比較的時間に余裕が出来るかな?と思いますので、その時間で学科対策を進めておかれるのはかなり有効です!
お仕事の忙しさにもよりますが、産休前にもできるだけ勉強を進めておきたいところですね^^
ここでの頑張りが後々効いてきますよ!!
体調が許すならコツコツ勉強を進めておきたいところだにゃ
その際、私だったらどういう戦略を取るかというと…ズバリ!
法規を重点的にやって、出産前までにひと通り理解できる状態にしておく!
これです。法規はやっぱりとても重要!
一級建築士 学科試験の合格のカギとなる科目と言えます。
詳しくはこの記事↓を読んでみてにゃ
ただ、法規って点数が取れるようになるまでにとても時間がかかるんですよね…。
ですから法規だけは早いうちに慣れておく必要があります。
出産という大仕事を終えた後、自分の身体やメンタルがどういう状態になっているか本人にもまったく予想できません。
想定外のことも起こります(というか毎日想定外のことだらけ)。
片手間ではマスターできない法規だけは、出産前にメドを付けておく(できれば7~8割の完成度を目指す)ことを強くオススメします!
その他の科目については、テキストを使った勉強は産前にガッツリ取り組んでおきましょう!
出産後はゆっくり座って集中して勉強…というのがなかなか難しくなります。
過去問を回す(繰り返し解いていく)のは、アプリなどを使えばスキマ時間でも可能です。
数をこなす前に、まずはしっかり全体像の把握、単元ごとの理解を深めておきましょう^^
細かい数値などはまだ覚えなくて大丈夫ですよ!
最初にテキストで全単元の内容を読んでみると良いにゃ
意味不明…というものをここで潰しておけると、産後の勉強が劇的にラクです!
出産直後~産後1カ月はムリは禁物!
ついに待ちに待った赤ちゃんとの対面♡
生涯忘れられない嬉しい瞬間です^^
数日間は産院で過ごしたあと、いよいよ赤ちゃんとの新しい生活が始まりますね。
出産前はこれまで話したように比較的余裕を持ってしっかり勉強ができると思います。
一方で、赤ちゃんが生まれてからはと言うと…
本当にガラッと生活が変わります。
すべてが赤ちゃん基準の生活になるので、自分のことは二の次。
3時間おきの頻回授乳でまとまって寝れない…
自分のご飯を作る気力が残ってない…
なんてことになります(^^;
赤ちゃんは可愛すぎる!
でも寝れないのはホントに辛い!!!(;_;)
こちら側(母親側)は基本的な生活すらも危うい状態になりますので、これはもう、勉強はほぼ進まないと思っておいた方が良いかと…っ!!
特に産後1ヶ月は本当にメンタルやられる時期なので、もう潔く勉強は諦めましょう!!
産後1〜2カ月はホルモンバランスが崩れてしまう影響で、メンタルが落ちやすくなる時期でもあります。
そこに勉強によるストレスが加わってしまうとかなりしんどいです…。
産後鬱があるくらいだもんね
無理は絶対禁物にゃ!
産後のお母さんを襲うものたち
出産後1~2カ月はお母さん自身の性格が変わってしまったという話もよく聞きます。
私自身の話をすると…
1人目を産んだ直後から1.5カ月間くらいは、野生動物に戻った感じになりました。笑
なんというんでしょう、とにかくこの子を守ることが最優先というか?
余裕がないせいか気性が荒くなったんです。
ガルガルして殺気立ってたと思います。笑
きっと本能的なものなんでしょうね
赤ちゃんのお世話をして、自分もなんとか食べて少しだけ寝て、また赤ちゃんの世話をして…
この繰り返しなので細かいことに気が回る余裕なんてまったくなくて。
原始的な欲求に忠実に生きていると言いましょうか。
うーん、まさに野生動物。
なお私の場合、2人目以降の出産時はこの野生化現象(笑)はほとんど起こりませんでした。
多少はあったと思いますが、育児に対する慣れもあるのかもしれません。
とにかく第一子の出産直後は自分でもビックリするほどいろいろと変わってしまって(^^;
野生化して気性が荒くなる以外にはこんな変化がありました。
産後1~2カ月に起こった変化
- 計算ができなくなる
- 段取りが悪くなる
- 論理的に考えられなくなる
実は、これらはすべて母体の本能によるものらしいです。
とにかく赤ちゃんを守る!生き延びる!ことが第一優先になるので、人間的なことはあまりできないと思っておくと良いかもです。笑
ですから、この時期に頑張って学科試験の勉強をしていると
いくら解説を読んでも理解できない
簡単な問題のはずなのに何度も計算を間違えてしまう…
ということが起こりえます。
でもそれはあなたのせいじゃありません(ましてや頭が悪くなったとかでもない)ので、落ち込まないでくださいね!
産後数ヶ月で元に戻るので安心してください^^
私、実は第一子出産後の時期に論文の締め切りが迫っていたんですが、これにはかーなーり苦労しました。
眠い目をこすりつつ赤子をあやしながら、ボーッとした頭でPCカタカタ…。
出産直後に知的作業はまったく向いていないと思います(^^;)
それにPC作業などで無理したせいで、産後半年ほどはひどい腰痛と頭痛に悩まされました…。
加えて、もともと悪かった視力がさらに悪くなりました(絶望)。
視力、ダイジ、ゼッタイ…
休むのも戦略のうち!
産後1ヶ月はまだ身体にも相当ダメージが残っていますから、この時期に無理をしてしまうと後々ひどいことになります(体験済)。
ですから勉強は一旦置いておいて、しっかり休んで身体を回復させてください!
思い切って休むことに専念してくださいね
戦略的休息だと捉えるといいにゃ
ぜひ赤ちゃんとの時間やご自身の休息を大事にされてください(*^^*)
ただ、赤ちゃんと2人きりの生活が続くと、勉強することが息抜きになる場面も出てくると思いますので、そのあたりはご自身でバランスを取りながら進めていかれると良いのかなと思います!
産後2ヵ月目
産後2ヵ月目は、それまでに比べると身体の調子も良くなってきているのではないでしょうか。
1カ月後からは入浴(湯船につかる)もOKになるので気分的にもリフレッシュできますね^^
調子が良いタイミングを見計らって少しずつ勉強を再開させていきましょう!
産前にやった勉強を思い出していく感覚にゃ
試験本番までまだまだ時間がありますから焦らなくて大丈夫ですよ!
机に向かわずにできる勉強を
赤ちゃんのお誕生以降は、机で勉強するのがなかなか難しいと思います。
ゆっくり座る時間も少ないですし、赤ちゃんの横にゴロンとなることも多いです。
そこで、ブログでも何度かご紹介していたように音声教材や過去問アプリの活用がオススメです。
それらであれば勉強の負担も比較的小さいと思います!
スキマ時間にでもコツコツ続けることが大きな成果につながりますのでよければ取り入れてみられてください!
夜間の授乳・ミルク時間を活用して、スマホアプリで過去問を解いてみるのも良いかもです。
ただし…授乳中のスマホはよく物議をかもしている(赤ちゃんとのスキンシップを大事にすべき、電磁波が赤ちゃんに悪影響など)ので、そのあたりはご判断くださいm(_ _)m
産後3か月目以降(5月~)
産後3か月くらい経つとお母さんの身体の状態も落ち着いてきて、赤ちゃんとの生活にも慣れてこられる時期ですね。
精神的にも少し余裕が出てこられるのではと思います。
そしたら勉強の本格化を目指していきましょう!(ただ無理だけはなさらないよう…)
過去問を繰り返して知識の定着を図る
産前にやっておくことをオススメしたこの内容↓
- 法規:7~8割の完成度!
- その他の科目:全内容をザックリ理解(不明点をなくしておく)
これができていれば、ここから試験本番まではひたすら定着を図っていけばOKです!
基本的には過去問を繰り返し解くということになってくると思います。
合格にはやっぱり過去問が最重要です!
過去問20年分をマスターして合格できなかった年はないにゃ
ただ、赤ちゃんとの生活は毎日予想外のことだらけで、計画通りに行くことの方が稀。
勉強についても同じです。
バッファ(予備日)を多く設定しておく等で、余裕を持った勉強計画を立てましょう!
模試は受けた方が良い?
試験本番が近づいてくると、資格学校で模試が実施されるようになります。
受けられそうであれば受けても良いと思いますが、赤ちゃんの預け先の問題なども出てきますし、無理に会場で受ける必要はないと思います。
私も会場での模試は受けていません
自宅で受けられる模試などもありますので、余裕があれば検討してみる…くらいで大丈夫です。
まとめ
それでは最後に、ここまでの話をまとめますね。
3月にご出産予定のKさんへは、このような勉強スケジュールをご提案させていただきます!
(3月頭にご出産された場合で計算しています)
出産前後の戦略(3月ご出産予定のKさんの場合)
テキストベースの勉強をガッツリ進めましょう!
- とにかくまずは全体把握
- 科目・単元ごとの内容をザックリ理解しておく
- まったく意味が分からん…という単元をなくしておく
- ただし完璧に暗記する必要はまだない
- 過去問はスキマ時間でも回せるので、何周したかはそこまで心配しなくて良い
- 法規だけは7~8割の完成度に持って行けるとあとがラク!
集中して勉強できるのはこの時期がラストだと思っておくと良いです
勉強はおやすみ!(息抜き程度にやるのは◎)
身体の回復と赤ちゃんのお世話に集中してください^^
勉強のことは一旦置いておいてOKですよ
調子が良い時に少しずつ勉強を再開させていきましょう!
- 音声教材やスマホアプリの活用で極力負担を減らす方法を探る
- 今はまだ赤ちゃんのお世話やご自身の身体の具合いを最優先で大丈夫
スキマ時間をうまく活用する方法を見付けましょう!
本格的に勉強を進めていきましょう!
- 過去問をどんどん解いて知識の定着を図る
- 模試は状況に合わせてチャレンジ(無理に会場で受けなくてもOK)
- 後半は暗記系も仕上げる(6月後半~)
- 計画通りにいかないことを想定して余裕を持ったスケジューリングを
本番まで3カ月あるから大丈夫です!
焦らずいきましょう♪
具体的な勉強方法についてはこちらの記事が参考になると思います^^
赤ちゃんとの1度きりの時間を楽しんで!
これを言うと元も子もないと思われるかもしれませんが…
言ってしまうと、一級建築士の試験は毎年実施されます。
でも、生まれたばかりの赤ちゃんとの生活はその1度きり!
下の子が生まれるとしても、その子とのその時間は一生で1度ですね
ですので、個人的な意見としては、優先度合いは
赤ちゃんとの生活やご自身の健康 >>> 一級建築士試験
でOKだと思います!
勉強がストレスになってしまいそうであれば、今年の受験はスパッと諦めるという選択も全然アリです
その場合も、途中まで勉強を頑張ったことが無駄になるわけではないので大丈夫ですよ^^
Kさんが笑顔でいることが、赤ちゃんもご家族も1番嬉しいはず(*^^*)♡
くれぐれもご無理はなさらないでくださいね。
いろいろとやってみる中で「やっぱり今年のうちに合格するぞ!」と決められたのであれば、もちろん全力で応援させていただきます!
何だか偉そうに語ってしまいましたが…参考になれば嬉しいです。
無事にご出産されることを心から祈っております♡
応援してますにゃ!
それでは今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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